2024年度も前半が終了します。4月入社の新人の方々も、いよいよ現場での実業務に携わる時期です。春先に、新卒の方が入社初日で退職を決めたというニュースがありました。今の時代は昭和世代の私が体験してきたときと、社会環境も雇用制度もインフラも様変わりして、転職への生鮮的ハードが下がり、かつ転職サイト等のツールもありますので、若者は溢れる情報から自分が進みたい道を見つけ行動することは、合理的なのかもしれません。
そこで気になったことは退職理由です。「会社説明の時と入社後の現実とが違う」「自分が希望していた仕事に付けない」「地方の勤務地に配属された」いわゆる配属ガチャが圧倒的に多いことです。
親父の小言と言われますが、学生時代に身に付けたスキルが生かされる仕事が本当にあるのでしょうか。一部の研究職であれば分かりますが、多くの学部学科で即戦力となるものは無いと考えた方が大概あたります。個々の考え方や行動力が突出している人がメディアで取り上げられる若き起業家です。そうでない人はどうすればいいのでしょう。やはり会社側ある判断基準をもって配属したのですから、まずはその部署の業務に真剣に取り組むことです。そこで新たな気づきがあるかもしれません。また、その部署には自分の人生のメンタになってくれる上司先輩、はたまた取引先の方との出会いがあるかもしれません。最初から否定することは無いのです。
もう一つ伝えたいこと、これは若手だけでなく、仕事人生が終わるまで言えることですが、自分の培ってきたスキル(好きなこと趣味も含めて)を、今の仕事でどうしたら活用できるのか、どうしたら品質向上や業務改善に繋げられるのかを考えながら仕事をしていくことが大事であるのです。スキルと言っても汎用性の高いものから専門特化したものまで幅広いですので、自分のスキルや得意なことは、汎用的に活用で得きるのかとか、専門スキルはこの分野で応用できるのかと柔軟に考えて試行錯誤してみれば、合っていないと当初思っていた業務にも遣り甲斐が生まれてくるはずです。是非、自分のスキルを活用する場面を増やしてください。そうすれば、やりたい仕事に代わるはずです。